社会人1年目向けワークショップ
~ ワークショップ ~
こんにちは、NB(新規ビジネス創出グループ)のsakataです。
NBでは、昨年度から社内向けにワークショップを定期的に開催しています。
ワークショップを開催しようと思ったきっかけは、
茨城県の新ビジネスチャレンジ事業
という事業に運営メンバとして参加させてもらった時期まで遡ります。
この事業では、異業種の方たちとワークショップを行う機会があり、
様々な人達と共通の目的を持って意見交換したり、
プロトタイプの作成をしたりしました。
この時に、同じような場を社内でも展開できないかと考えるようになりました。
そして、この事業が終わるタイミングで、運よくファシリテーター育成の研修も受ける機会もあり、
ファシリテーターに大切なこと、ワークショップのプログラムの作り方等も学ばさせてもらいました。
このような流れで、数年をかけてワークショップに関する経験を積むことができたので、社内でも開催する運びとなりました。
~ 社会人1年目向けワークショップ ~
2023/8/25 に「入社一年目向けワークショップ」を開催しました。
今回はこの様子をレポートいたします。
8月は、新入社員が3か月の新人研修が終わり、次のOJTも終わりに差し掛かるころです。
社会人の生活にも慣れてきたころだと思いますので、
このタイミングで
自分のありたい姿を分析して、
社会人としての「はじめの一歩」を踏み出すための目標を設定する
をテーマとしたワークショップを開催いたしました。
このワークショップでは社会人1年目の目標を立てることが目的になりますが、
各組織でも個人目標を立てています。
組織で立てる目標は「〇〇の資格を取得する」「会議やミーティングで◯回以上発言する」等、
主に業務に関する目標を立てることが多かったりもします。
もちろんこのような業務に関する目標は大切ですが、
このワークショップでは組織で立てる目標をサポートする事を目的として
主に自分のありたい姿を分析し、
その中で業務以外の部分も含めた目標設定をするワークショップになっています。
ワークショップは、キャロット@秋葉原にて、集合形式の午後半日間で開催しました。
今回のファシリテーターは、NBのfujitaさんです。
~ まずはリラックス!! ~
ワークショップ開始時に、まずは頭の体操を兼ねたゲームを行いました。
新人が全員集まるのは、新人研修以来で約2カ月ぶりです。
新人研修担当していた私も、新人と再会するのは研修以来です。
久しぶりに会うので、新人研修のような雰囲気に戻ってもらう願いも込めてこの時間を設けましたが、
今回はワークショップ開始の時から昔の雰囲気に戻っていました(笑)。
今回行ったゲームは狩歌というゲームです。
テーブルの上には歌詞に使われていそうな言葉のカードが配置されており、
流れる歌に合わせて、該当する歌詞のカードをカルタの要領で取るゲームになっています。
5分程度のゲームでしたが、かなり白熱した戦いが繰り広げられていました!
私も予行練習として同じゲームをやってみて、
全然思い通りにカードが取れずゲームとして成立するか心配していたのですが…、
若いって素晴らしいなと…思う結果になりました(笑)。
~ この一年間を思い出そう ~
頭の体操が終わったら、いよいよ目的に向けたワークに入っていきます。
最初はこの1年間を思い出してもらうワークです。
入社する前の学生の夏の時期から、OJTが終わる今日までの1年間を思い出し、
その時の自分のテンションとその時に起きた事をグラフに書いてもらいます。
大学を卒業するまでの気持ちや、社会人になる直前、新人研修中、部署に配属される時の気持ちを書いてもらうのですが、
人それぞれの特徴のあるグラフが出来上がります。
しかもかなりリアルなグラフが出来上がります(笑)。
新人達は新人研修が終わるとバラバラになるため、OJTで他の同期が何をやっているかを知りません。
そのため、過去には自分だけOJTで取り残されていないかと不安を持つ新人もいました。
ここでようやく同期が初めてどのように過ごしていたかを知ることになるのですが、
新人研修やOJTで学んだことについて意見交換も行いながら
入社してから今までのことを振り返ってもらいました。
今は、テレワークがメインになり直接会う機会もだいぶ減ってしまったので、
このように皆で集まれる場があるのは、
ワークショップを開催する側の想いですが、続けていきたいなと改めて感じています。
それは、新人研修を担当した私にとっても、OJTの期間を知れるいい機会にもなっているからだと思います。
~ 自分の学びに対する価値観とは? ~
新人は、社会人になってから新人研修・OJTと様々な学びを通して成長してます。
これから先、業務に入っても、様々な経験を積んで立派な社会人になっていくことになると思いますが、
次のワークでは、現時点での自分の学びに対する価値観について向き合っていきます。
-
現在、学びに対してどれくらい取り組めているか
-
あと少し頑張って学ぶためには、何が必要か
-
自分が満足した学びを得た時、そこには何が待っているか
ここでは上記の内容に沿って各自の自分の学びに対する価値観を言葉にしていきます。
そして最後に、ワークを通して自分が学びに対して無意識に掲げていた
学びの基準のモノサシとは何かを見つけて言葉にし
参加者全員で共有してもらいました。
~ 自分の特徴を見直す ~
当たり前ですが、人は個性といった他の人と違った特徴があります。
自分の事は自分が一番知っているとよく言いますが、
このワークでは、ジョハリの窓というツールを使って
自分の特徴についてさらに理解を深めてもらいます。
自分を分析するために、以下の項目毎に特徴を書き出していきます。
- 自分も他人も知っている自分
- 他人だけが知っている自分
- 自分だけが知っている自分
- 自分も他人も知らない自分
これは自分だけでは作ることができないため、新人研修を一緒に過ごしてきた同期から見えた自分へ対する特徴も書いてもらいます。
ワークショップの良いところは、このように他の参加者からの言葉をもらえることでもあったりします。
続けて、自分も他人も知らない自分を見つけるために、
今まで出会ってきた人の中で自分が憧れた人を思い出してもらい、
その人の特徴を書き出し、自分がどのような人に影響を受けて来たのかも書いてもらいます。
影響を与えた人は実際に会った人だけではなく、歴史上の人物や、映画・マンガのキャラクターでも構いません。
自分が印象に残っている人物を描いて特徴を出していきます。
このようにして、自分が影響を受けたキーワードを書き出しながら自己分析を行っていきました。
~ 自分のありたい姿とは ~
ここまでのワークで自分の中にある想いや経験をたくさん言葉にしてきました。
ここまで書き出してきた言葉を基にここから自分のありたい姿を考えていきます。
このワークでは、自分のありたい姿に近づくために、自分の伸ばしたいところや今後こうなりたいことをキーワードとして挙げていき、
それを叶えるためにはどのような行動が必要であるか考えていきます。
今回はマンダラートというツールを使って整理していきます。
マンダラートは、大谷翔平選手がプロ野球選手になるために活用したツールとしても有名です。
皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんが、これを高校生の時に作って実現してきたと思うと凄いなの一言です(笑)。
ツールを使って整理するといっても、マンダラートは64マスに、
関連するキーワードや行動目標を書かないといけないためかなり大変な作業です。
約40分間、個人で全部のマスを埋めるために頑張ってもらいました。
今回は無事、全員自力で全部のマスを埋めて完成することができました!
~ 社会人1年目の目標を設定しよう ~
40分間の長いワークを終えて疲れが出始めている頃でもありますが、
最後に今回のワークショップの目的である社会人1年目の目標を設定し、達成計画を立ててこのワークショップは終了です。
ここまでに、この一年間の振り返り、自分の学びに対する基準、自分の特徴、自分のありたい姿、自分のありたい姿になるために必要なことを整理してきました。
今までのアウトプットを基に、来年4月までの目標設定を作ってもらうのですが、
以下のことを意識して目標を設定してもらいます。
- 具体的な目標を立てること
- 目標を達成するための過程(ステップ)を書きだすこと
- 目標を達成したときの(できるだけ定量的な)達成条件をつくること
- 目標達成するための期日を決めること
このような条件の中で目標を作ってもらいましたが、全員が自分の言葉で目標設定を作り上げてくれました。
今回作成してくれた目標には、業務に関係することももちろん含まれていますが、
まだまだ仕事についていくのが精一杯である中、
プライベートをどのように充実させていくかなども考えられており、
業務以外の目標も含め設定してくれました。
これ以外も出来上がった目標は、それぞれの個性がすごく詰まっているものでした(笑)。
そして、最後に個人で立てた目標を皆の前で宣言してワークショップは終了です。
お疲れさまでした!
~ 最後に ~
久しぶりに新人全員の顔を見ることができ、新人研修の光景を思い出しながら楽しく過ごせた時間だったのか
時間的には半日のワークショップでしたが、本当に一瞬でした。
今となってはワークショップもだいぶ慣れてきましたが、
私もfujitaさんも最初の頃は、ファシリテーターとしてなかなかうまくいかず反省ばかりでした。
ファシリテーションの考えの中にF2LO モデル (出典 : 厚生労働省 ファシリテーションガイド)
というものがあるのですが、
これを意識して進めることが本当に難しかったです。
ワークショップのプログラムも参加者の手が止まってしまうような場面もあったりで、
何度も何度も見直してきました。
今回は過去に実施したワークショップであり、何度か見直してだいぶ形になってきたことや、
fujitaさんが今回ファシリテーターとして今までの反省点を意識して努めてくれたおかげで
今までの中で一番私たちの描いていた進め方ができたのではないかと思います。
まだまだ改善点はありますが、
次回も来年度の新人向けにブラッシュアップしてワークショップを開きたいと思っています。
また、NBとしては、このワークショップを社内だけで終わらせず、
グループ会社や、外部の異業種のお客さんと繋がるためのツールとしても活用していこうと考えております。
そして、今回のワークショップの内容を社内ブログとして掲載させてもらいましたが、
このブログでは伝わらない雰囲気もお伝えしたくて、
初めてグラフィックレコード(グラレコ)というものにも挑戦してみました。
こちらはfujitaさんが、ワークショップの内容を
文章という形だけではなくグラレコの特徴である絵を用いて表現してくれています。
この記事と一緒にグラレコも読んでもらえるとより雰囲気が伝わると思いますので、
是非ご一読ください!
最後に、参加者の皆さん、来年の4月には、今回の続きの2年生向けのワークショップも用意しています!
次回、成長した皆さんに会える事を楽しみにしています!
半日という長丁場のワークショップでしたが、
本当にお疲れさまでした!